現場目線で考えるLinuxディストリビューション選定

公開:2026/02/16
カテゴリ:サーバ・インフラ
著者:鈴木一哉
Linux ディストリビューション Rocky Linux AlmaLinux Ubuntu CentOS サーバ移行 ひとり情シス
Linuxディストリビューション選定のイメージ

要点

  • CentOS更新終了の影響で「次のLinuxどうする?」が現場課題になっている
  • 主な候補は Rocky Linux / AlmaLinux(RHEL互換)/ Ubuntu(LTS)
  • 選定は「移行可否・ミドルウェア対応・制限・安定性/サポート・HW互換」の5点で判断する
  • OS移行は検証工程が多く、理想は半年前から準備(前任者不在でも現状調査から対応可能)

Column

コラム

「CentOSが終わるらしいけど、次どうする?」

研究機関や中小企業では、前任者が構築したLinuxをそのまま使い続けているケースも少なくないと思います。
しかしOSには必ずサポート終了があります。

かつて広く使われていたCentOS の更新終了という方針転換は、多くの現場に影響を与えました。
Linuxは無料ですが、選定を誤ると長期的なリスクになります。

現在の主な選択肢

弊社では、今までRedhat/Turbolinux/Fedora/CentOSなどの設定・保守の実績があります。
現在、業務用途でよく使われるのは次の3系統で、弊社では主にこれらへの対応を行っています。

  1. Rocky Linux
  2. 互換・長期サポート。
    CentOS後継として企業導入が増えています。

  3. AlmaLinux
  4. 同じくRHEL互換。
    Rockyと思想は近く、安定志向向けです。

  5. Ubuntu(LTS)
  6. LTSは長期サポート。
    クラウドや研究用途では選ばれることも多いですが、RHEL系前提の環境では注意が必要です。

選定時に確認すべき5つのポイント

業務用として使うので、最新だからといって良いということではなく、次のようなポイントを十分に検討する必要があります。

  1. 今までの資産(プログラムやデータ)は移行できるのか
  2. その際、ミドルウェアは対応しているか
  3. 制限事項はあるか
  4. 安定性がありサポートが暫く続きそうか
  5. オンプレミス環境なら、ハードウェアは対応できるものか

「無料だから」とか「○○部でも使っているから」で決めるのは危険です。

よくある失敗

  • 最新だからと選ぶ
  • 動作検証せず移行
  • サポート期限を確認していない

結果として、
「動かない」「保守できない」状態になります。

OS移行は“思っているより時間がかかる”

弊社では、まず複数のディストリビューションを並行して使ってみて、その後のサポートや評判を見ながらメインのOSを選定しています。
もちろんお客様ご希望のディストリビューションの場合は、それを使います。
乗換えを決めてから、お客様のシステムを新しい環境で動作できるようにするまでは結構な時間が掛かります。

OS移行は思った以上に工程があります。

  • 検証環境構築
  • ミドルウェア確認
  • 実動テスト

理想は半年前の相談。
前任者がいなくても、現状調査から対応可能です。

クラウド環境の場合、OSはメジャーないくつかの選択肢から選べたりしますが、
使いたいものが無い場合は、OSイメージをアップロードするか、Dockerを使うなどの方法のご提案もできます。

Linux選定は“軽い判断”ではありません。
止められないサーバこそ、慎重な選定が必要です。

迷っている段階でも、早めのご相談をおすすめします。

オムニブレイン 代表 鈴木一哉

よくある質問

まず「既存資産(プログラム・データ)が移行できるか」「必要なミドルウェアが対応しているか」「制限事項がないか」「安定性とサポートが続くか」「オンプレならハードウェア互換があるか」の5点を確認し、RHEL互換が必要ならRocky/Alma、クラウドや研究用途でDebian系ならUbuntu(LTS)を検討します。
RHEL互換と長期運用を重視するなら、Rocky LinuxまたはAlmaLinuxだと思います。既存環境がRHEL系であれば、違和感なく使えます。
LTS終了後に有償サポートを利用することができます。システムの用途によっては、長期間使い続けることができます。
できれば半年前、少なくとも数ヶ月前からの準備すると良いと思います。検証環境構築、ミドルウェア確認、実動テストなど工程が多く、想定以上に時間がかかることがあります。
クラウドによっては標準イメージにないOSは、OSイメージのアップロードで対応できる場合があります。要件次第ではDockerを利用する方法もあります。

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